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ようこそ。こちらはしりとり形式でお送りするエッセイのページです


しりとりえっせい:中島らもさんに習ってみる

学生時代、宮本輝さんの小説「蛍川」を読んで、こんな美しい話が書けたらいいなあ、と思っていたが、どうやら文才は無いようで、 鉛筆を執って文章を書いてはみるものの、なかなか仕上がらない。 とは言え、物語を読んだり観たりするのは好きだったので、何となく自分も何かこの世に残せたらなあ、何てことを学生時代はよく考えていた。
そのころの僕は、文章を読む日が多く、夏目漱石や芥川龍之介などのベタな文豪から、有島武郎や島崎藤村のような、 あまり知られていなさそうな人(そうでもないですか?)の本をよく読んだ。勿論まだ存命の作家の作品もよく読んだ。
僕は世間的に言う所の、文学少年だったのだ。

やがて僕はいくつかの挫折と経験を経て、大学に入学した。
大学では、アルバイトと彼女と、酒と音楽と夜遊びとに夢中だった。
好きだった本は少しずつ端に追いやられ、気が付けばもう何ヶ月も本を触ってもいないような生活が続いた。
そんな生活をしていたある日、何となく時間があったので立ち寄った大型書店の中で、雑誌を読んでいたときに、 ふと中島らもさんの本が目に入り、手にとってみた。 当時付き合っていた女の子は、らもさんを知らなかったようで、僕は 「夜中にテレビに出ている変なおっちゃん」と、みうらじゅんか安斎肇のことかと思うような説明をしていた。
当時は僕もらもさんが作家をしていることを知らず、正直タレントが本を出したくらいに思っていた。
この時取った本はたぶん「こらっ」だったと思うのだが、読んでみるとこれが実に面白い。 これまでほとんどエッセイと言うものを雑誌以外で読んだことがなかったので、まとめて読むのが新鮮で、 特にさしてどうでも良いものを取り上げているものほど、実に面白く、 僕は立ち読みでこの本の大部分を読んでしまったのを覚えている。(後日ちゃんと買いました。)
初めて中島らもさんの本の面白さに気づいた瞬間でした。

それから何年か経ち、今の僕の家の本棚にはらもさんにまつわる本が二十冊以上はある。
ちゃんと数えていないのでよくわからないが読んだものはもっとたくさんあると思う。
僕はそれ以来すっかりらもさんのファンになってしまっていた。

2004年に中島らもさんが事故で亡くなられた時に、とても悲しかったけれど、どこかで僕はらもさんらしいなあ、と勝手ながら思った。
らもさんは生前から、自分の死に方を書いていたりするのだが、その内容は、死というものを自分の生の一部として明るく受け止め、死さえも笑いにしてしまう。
そしてその死因もまた、らもさんが生前に予言していたような、らもさんらしい最後だったと思う。
僕は、らもさんに自らの死を予言したマーク・ボランのような、ロックの英雄を感じ、関西の清濁併せ持つゴミダメの楽園 (僕の出身はらもさんの出身とまあ近い場所です。なので親しみを込めてこう表現します。)から出た、最高の物書きだったと、思っている。
僕が学生の時に夢中になった、文豪の方々の珠玉の名作は、らもさんの作品にはなかったかもしれないけれど、僕は少なくともどんな小説家の作品よりも元気をいただいた。
らもさんのエッセイが読めないと思うと本当に残念で仕方がありませんが、一ファンの勝手な意見を言わせて貰えれば、 これで良いのだと、バカボンのパパ風に思うのです。
そしてバカの戯言と思って良いのですが、そんならもさんに僕は憧れているわけなのです。

というわけで、本エッセイはらもさんの名作「しりとりえっせい」にあやかり、しりとり形式のエッセイを書いていこうと思っています。
興味のある方は、どうか優しい目でご覧ください。

しりとりエッセイのルール

しりとりルールでタイトルを決めて進めていきます。
しりとりなので内容は前の言葉の語尾から適当に言葉を選んで、その言葉に合わせた内容を書いていきます。
最後「ん」で終わるまで続けていきます。
この下か、画面左の「目次」をクリックするとしりとりエッセイを読むことができますので、ご用とお急ぎでない方はどうか読んでみてください。


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